売り注文と買い注文の2つの例をご案内します。
【例1】売り注文
「1,000円以下になったら1,000円指値」の「売り」の逆指値注文で、株価が1,000円以下になったのに、売れなかった場合
株価が1,000円以下の価格になると、指値1,000円の売り注文が取引所に発注されます。
この売り注文が約定しないのは、以下のような場合が考えられます。
- 先に他の人が発注した指値1,000円の売り注文が残っていた。
- 指値1,000円の売り注文を取引所で受け付けた時点で、既に株価が980円に下がってしまっていて、その後も1,000円まで戻らなかった。(その後、株価が1,000円まで上昇すれば、指値1,000円で約定する可能性があります。)
ご注意
「1000円以下になったら成行」という売りの逆指値注文であれば、株価が1,000円以下になった時点で注文が執行されるため、約定を優先させるには有効です。
ただし「成行」とは「いくらでもいいから売りたい」という注文のため、出来高の少ない銘柄や市場価格の変動が大きいと、想定外に安い値段で売り注文が約定することがあるためご注意ください。
【例2】買い注文
「1,000円以上になったら1,010円指値」の「買い」の逆指値注文で、株価が1,000円以上になったのに、買えなかった場合
株価が1,000円以上の価格になると、指値1,010円の買い注文が取引所に発注されます。
この買い注文が約定しないのは、以下のような場合が考えられます。
- 先に他の人が発注した指値1,010円の買い注文が残っていた。
- 指値1,010円の買い注文を取引所で受け付けた時点で、既に株価が1,020円に上がってしまっていて、その後も1,010円まで戻らなかった。(その後、株価が1,010円まで下落すれば、指値1,010円で約定する可能性があります。)
ご注意
「1,000円以上になったら成行」という買い注文であれば、株価が1,000円以上になった時点で注文が執行されされるため、約定を優先させるには有効です。
ただし「成行」とは「いくらでもいいから買いたい」、という注文のため、出来高の少ない銘柄や市場価格の変動が大きいと、想定外に高い値段で買い注文が約定することがあるためご注意ください。