他の投資家の取引を誘引する目的で、直前の値段を上回る(下回る)価格で継続して売買を行い、特定の銘柄の株価を引き上げる(引き下げる)ような行為を指します。
事例
Aさんは直前の株価が100円であったところ、110円に大量の買い注文を発注し、短時間に株価を引き上げました。その後も継続的に高い値段への大量の買い注文を発注し、株価は120円まで急騰しました。
- 板状況と注文の推移
- 全体の流れとしてみた場合
ポイント
すべての大量注文が問題となるわけではありませんが、直前の値段よりも高い(安い)値段へ、出来高と比較して大量の注文を断続的に発注することにより株価を急激に変動させることは、他の投資家の注文を誘引する目的を持った「買い上がり・売り崩し」と疑われる可能性があります。
また、指値注文を時間を追って高い指値に訂正する注文や、指値を1円刻みに高く(安く)した注文を継続的に発注することも、株価操作の疑いをもたれる可能性がありますので、ご注意ください。