主な証券取引所はNYSE(ニューヨーク証券取引所)とNASDAQ(ナスダック証券取引所)です。各取引所の特徴は、以下の通りです。
NYSE(ニューヨーク証券取引所)
言わずと知れた世界最大の証券取引所であり、多くのグローバル企業が上場している。個別企業株を中心に、3,200超の銘柄が上場している。NYSE Arca、NYSE Americanと区別するため、メインボード(Main board)と呼ぶことがある。
NYSE Arca(旧アーキペラーゴ)
1997年に認可を受けたアメリカ初の電子証券取引所(ECN)であるアーキペラゴが前身。2006年にNYSEにより買収された後、NYSE Arcaと改称してNYSEからは独立して運営されている。NYSEとは上場基準が異なるため、新興企業が中心に上場している。
NYSE American(旧アメリカン証券取引所)
1921年に設立された歴史ある証券取引所で、上場投資信託(ETF)の取扱いに強み。1993年に、全米初のETFとなるS&P500に連動するETF(SPDR S&P500[SPY])を上場した。2008年に、NYSE EURONEXTにより買収されNYSE Alternex USと改称後、NYSE Amexに再度改称。2012年にNYSE MKTへ、2017年にNYSE Americanに改称された。
NASDAQ(ナスダック証券取引所)
1971年に世界初の電子株式取引所として設立された世界最大の新興企業向け証券取引所ハイテク企業の多くが上場し、電子取引の拡大とともに急成長をとげた。ダウ工業株30種平均指数の構成銘柄のうち、シスコシステムズ(CSCO)、インテル(INTC)、マイクロソフト(MSFT)は、NASDAQに上場している。